もう忘れない！最強の記憶術「場所法」を徹底解説｜おすすめの食べ物・ゲームで脳を鍛える方法

習得にかかる時間は、目標レベルと練習頻度によって大きく異なります。基本的な「場所法」で買い物リストのような10〜20項目を覚えるだけであれば、集中して取り組めば1〜2時間でコツを掴むことが可能です。トランプ52枚を数分で覚えるようなレベルを目指すのであれば、毎日1時間程度のトレーニングを3ヶ月〜半年ほど続ける必要があります。重要なのは、一度に長時間やるよりも、毎日15分でも良いので継続することです。

はい、間違いなくできるようになります。記憶力日本一の選手たちも、元々は普通の記憶力だった人がほとんどです。記憶力は才能ではなく、スポーツや楽器の演奏と同じ「技術」です。正しい方法論を学び、適切なトレーニングを積めば、誰でも、そして何歳からでも向上させることができます。特に40代、50代の方は、これまでの人生経験で得た豊富な知識や場所のストックがあるため、若い人よりも有利な側面すらあります。

これは記憶術を使って覚えた情報を、どの程度「長期記憶」にしたいかによります。一度きりのプレゼンや買い物リストのように、短期的に覚えておきたい情報であれば、使った後は意識的に忘れて構いません。一方、資格試験の知識や外国語の単語のように長期的に覚えておきたい情報は、「復習」が不可欠です。「1日後」「1週間後」「1ヶ月後」といったタイミングで、頭の中の宮殿を散歩して思い出す作業を繰り返すことで、記憶は半永久的に定着します。

最初は、最も馴染み深い「自宅」の1つがあれば十分です。トレーニングを進めていく中で、覚える情報が増えてきたら、実家、通勤路、オフィス、好きなカフェ、公園など、徐々に宮殿の数を増やしていくと良いでしょう。目的別に宮殿を使い分けるのが理想で、上級者になると50〜100以上の宮殿をストックしている人もいます。まずは質の高い宮殿を3〜5個作ることを目標にしてみてください。

直接的な治療法ではありませんが、認知症の予防に良い影響を与える可能性は高いと考えられています。記憶術のトレーニング、特にイメージを駆使する場所法は、脳の様々な領域（特に記憶を司る海馬や前頭前野）を活性化させます。このように能動的に頭を使い、新しいことを学び続ける「知的活動」は、脳の予備能力（コグニティブ・リザーブ）を高め、認知症の発症リスクを低減させることが多くの研究で示唆されています。