TOEFL vs IELTS 徹底解剖!留学・移住を成功させる英語試験の選び方|完全ガイド

目次

この記事のポイントまとめ

  • 目的地で選ぶ: アメリカの大学はTOEFL、イギリス連邦(イギリス、豪、NZ、カナダ)はIELTSが伝統的に強い。ただし、現在では多くの機関が両方を受け入れている。
  • 目的で選ぶ: 大学・大学院進学なら両試験の「アカデミック」モジュール。海外移住や就職ならIELTSの「ジェネラル・トレーニング」モジュールが最適。
  • スピーキング形式が最大の違い: TOEFLはPCに向かって録音する形式。IELTSは試験官との1対1の対面インタビュー形式。
  • 英語のアクセント: TOEFLはほぼアメリカ英語。IELTSはイギリス、オーストラリアなど多様な国のアクセントが使われる。
  • ライティング形式: TOEFLはタイピングが必須。IELTSはコンピュータ版とペーパー版が選択可能で、手書きでの解答もできる。
  • 難易度の質が異なる: TOEFLは高度にアカデミックな語彙や背景知識が求められる。IELTSはより実践的で幅広いトピックが出題される。
  • スコアの有効期限: どちらも公式な有効期限は受験日から2年間。

TOEFLとIELTSの最大の違いは、TOEFLが主にアメリカの大学・大学院で強く、コンピュータで完結するアカデミックな試験であるのに対し、IELTSはイギリス、オーストラリア、カナダなどで幅広く受け入れられ、対人式のスピーキングや移住目的のモジュールがある点です。

どちらを選ぶべきかは、あなたの①目的地(国・機関)、②目的(進学か移住か)、③個人の特性(PCスキル、対話力など)によって決まります。アメリカのトップ大学を目指すならTOEFLが依然として有利な場合がありますが、それ以外の多くの国や目的においてはIELTSの汎用性が高まっています。

TOEFLとIELTSの基本的な違いを1分で理解する

  • 用途の違い: TOEFLはアカデミック専用、IELTSは進学と移住両方に対応
  • 試験形式の違い: TOEFLは完全PC、IELTSは選択可能
  • 地域的な受け入れ: TOEFLは米国中心、IELTSは英国連邦諸国中心
  • スピーキング方式: TOEFLは録音、IELTSは対面対話

結論:あなたの目的に最適な試験はTOEFL?それともIELTS?

膨大な情報を前に、まずはあなたにとっての結論を先に示します。あなたの主な目的によって最適な試験が決まります

海外移住・就職が目的なら:IELTS(ジェネラル・トレーニング)が最適です。TOEFLには移住用の試験がありません。

アメリカ(特にトップスクール)への進学が目的なら:TOEFLを第一候補に。ただし出願先の大学がIELTSも同等に評価しているか確認しましょう。

イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダへの進学が目的なら:IELTSが一般的で有利な場合が多いです。

基本情報比較表で一目でわかる違い

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項目TOEFL iBTIELTS
主催団体ETS (Educational Testing Service)ブリティッシュ・カウンシル, IDP, ケンブリッジ大学英語検定機構
主な用途大学・大学院留学(特にアメリカ)大学・大学院留学、海外移住、就職
試験形式コンピュータ形式 (iBT) のみコンピュータ形式 / ペーパー形式
モジュールアカデミックのみアカデミック / ジェネラル・トレーニング
スピーキングPCのマイクに録音試験官と1対1の対面インタビュー
スコア各技能30点満点、合計120点満点各技能9.0満点、Overall Band Score 9.0満点
試験時間約2時間約2時間45分
受験料US$245 (約38,000円)27,500円〜

【項目別】TOEFLとIELTSの10の違いを徹底解説

  • 試験形式の根本的違い: PC完結型 vs 選択可能型
  • スピーキング評価方法: 録音式 vs 対話式
  • 出題内容の特性: アカデミック専門 vs 実践的幅広
  • 英語のバリエーション: 米国中心 vs 国際的多様

試験形式:コンピュータ形式(iBT) vs 多様な形式(IELTS)

TOEFL iBTは試験はすべてコンピュータ上で行われます。リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4技能を1日で、指定されたテストセンターのPCで受験します。PC操作に慣れている人にとってはスムーズですが、慣れていないと操作自体がストレスになる可能性があります

IELTSはコンピュータ版 (CD IELTS) と ペーパー版 の2種類から選べます。コンピュータ版はTOEFLと同様にテストセンターのPCで受験しますが、スピーキングは別日に試験官と対面で行われるのが基本です。ペーパー版は伝統的な筆記試験で、問題冊子と解答用紙が配られ、鉛筆で解答を記入します。

スピーキング:PCへの録音 vs 面接官との対話

  • TOEFL方式: ヘッドセットのマイクに向かって一人で話す
  • IELTS方式: 試験官と1対1の対面インタビュー形式
  • 時間制約: TOEFLは厳密な時間設定、IELTSは柔軟な対話
  • 環境の違い: TOEFLは他受験者の声が聞こえる、IELTSは個室

これは両試験の最も象徴的な違いです。TOEFLでは4つの設問に対し、準備時間が15〜30秒、解答時間が45〜60秒と厳密に決められており、瞬発力と論理構成力が求められます

IELTSは自己紹介から始まり、特定のトピックについてのスピーチ、さらにその内容に関するディスカッションへと進みます。時間は約11〜14分で、自然な会話力とコミュニケーション能力が評価されます。質問が聞き取れなければ聞き返すことも可能で、対話の中で思考を整理できるメリットがあります。

ライティング:タイピング vs 筆記(選択可)

TOEFLは2つのタスクをすべてキーボードでタイピングします。タイピングの速さと正確さがスコアに直結するわけではありませんが、時間内に十分な量を記述するためには、ある程度のタイピングスキルが必須です。自動の文字数カウンターがあるのは便利です。

IELTSはコンピュータ版ではタイピング、ペーパー版では手書きです。ペーパー版の場合、読みやすい字で書くこと、スペルミスや文法ミスを消しゴムで修正する手間がかかります。また、自分で文字数を数える必要があります。

リーディング:学術的内容 vs 幅広い題材

TOEFLでは2つの長文パッセージが出題され、内容はすべて大学の教科書レベルの高度にアカデミックなものです。生物学、歴史学、天文学、芸術など、専門的な語彙が多く含まれます。設問は主に選択式で、パッセージの構造や要点を理解する力が問われます。

IELTS(アカデミック)では3つの長文パッセージが出題されます。学術的な内容が中心ですが、雑誌や書籍などから抜粋されることもあり、TOEFLよりは題材が幅広い傾向にあります。設問形式が多様で、選択問題、穴埋め、見出しのマッチング、正誤問題など10種類以上あり、情報検索能力と速読力が重要になります

リスニング:講義中心 vs 多様なシチュエーション

TOEFLは主に大学の講義(レクチャー)と、学生と教授などの会話(カンバセーション)で構成されます。音声は長く、一度しか聞けません。メモを取りながら全体の流れと要点を把握する高度な集中力と記憶力が求められます。音声を聞き終わってから設問が表示される形式です。

IELTSは日常的な会話から学術的な講義まで、4つのパートで構成されます。音声が流れる前に設問に目を通す時間があるため、ポイントを予測しながら聞くことが可能です。穴埋め問題が多く、聞き取った単語を正確にスペリングする能力も必要です。

英語のアクセント:アメリカ英語 vs 国際的な英語

TOEFLのリスニングセクションで使われる英語は、ほぼ標準的なアメリカ英語です。日頃からアメリカの映画やドラマに親しんでいる人にとっては聞き取りやすいでしょう。

IELTSは国際的な試験であることを反映し、アメリカ英語に加えて、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダなど、様々な国のアクセントが登場します。多様な英語に慣れていないと、聞き取りに苦労する可能性があります

スコアと評価方法:スコアの細かさの違い

TOEFLはReading, Listening, Speaking, Writingの各セクションが30点満点、合計120点満点で評価されます。1点刻みでスコアが出るため、細かな実力の伸びを確認しやすいです。

IELTSは各セクションが9.0満点のバンドスコアで評価され、0.5点刻みで示されます。そして、4技能の平均点がOverall Band Scoreとして算出されます。大学などが出願要件として「Overall 6.5以上、各セクション6.0以上」といった形で条件を課すことが多いため、苦手分野を作らないバランスの良さが求められます。

試験時間と構成:2023年変更後のTOEFL iBT

2023年7月にTOEFL iBTは大幅な時間短縮を行いました。試験時間は約2時間に短縮されました。リーディングのパッセージ数削減や、ライティングの独立問題の廃止などが主な変更点です。受験者の負担は軽減されましたが、1問あたりの重要性は増したと言えます。

IELTSの試験時間は約2時間45分(リスニング、リーディング、ライティング)です。スピーキング(約15分)は同日または別日に行われます。TOEFLより長丁場になります。

モジュールの選択:アカデミック vs ジェネラル・トレーニング

  • TOEFL: アカデミックな内容のみで大学・大学院進学専用
  • IELTSアカデミック: 大学や大学院への進学、専門職登録向け
  • IELTSジェネラル: 海外移住や就労、大学以外の研修向け
  • 内容の違い: ジェネラルは日常生活や仕事に関連した内容

これはIELTSにしかない大きな特徴です。あなたの目的が進学であれば、TOEFLかIELTSアカデミックの選択になります。しかし、移住や海外での就職が目的なら、IELTSジェネラル・トレーニングが唯一かつ最適な選択肢となります

受験料と会場:費用とアクセスの違い

TOEFLの受験料はUS$245(2025年8月時点)で、為替レートによって円建ての金額が変動します。テストセンターは主要都市にありますが、IELTSに比べると会場数は少ない傾向にあります。

IELTSの受験料は主催団体や形式によって異なり、約27,500円から30,000円程度です。日本英語検定協会やIDPが運営しており、全国各地で頻繁に試験が開催されているため、地方在住者でも受験しやすいメリットがあります。

【目的別】留学・移住に必要なスコアの目安と換算表

  • アメリカ・カナダ大学進学: 上位校ではTOEFL 80-110点が目安
  • イギリス連邦諸国大学進学: IELTS 6.0-7.5が一般的範囲
  • 海外移住ビザ申請: 国により異なるがIELTS 6.0-7.0が多い
  • スコア換算: CEFR基準で他試験との比較可能

アメリカ・カナダの大学・大学院を目指す場合

北米では伝統的にTOEFLが主流でしたが、近年はIELTSを受け入れる大学も急増しています。コミュニティカレッジなら比較的低いスコアで入学可能ですが、トップスクールでは非常に高いスコアが要求されます

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レベルTOEFL iBT 目安IELTS (Academic) 目安備考
コミュニティカレッジ45 – 615.0 – 5.5条件付き入学の場合、より低いスコアで認められることも
4年制大学(標準レベル)61 – 805.5 – 6.5州立大学などで一般的に求められるスコア
4年制大学(上位校)80 – 1006.5 – 7.0カリフォルニア大学(UC)系やミシガン大学など
トップスクール/大学院100 – 110+7.0 – 7.5+アイビーリーグやスタンフォード、MITなど

イギリス・オーストラリア・ニュージーランドの大学・大学院を目指す場合

これらの国々ではIELTSが圧倒的に主流です。TOEFLスコアも受け付けられますが、IELTSでの提出が一般的です。

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レベルIELTS (Academic) 目安TOEFL iBT 換算目安備考
大学準備コース (Foundation)5.0 – 5.561 – 79学部入学に必要な英語力に満たない場合に経由するコース
大学(学部)6.0 – 6.580 – 99ほとんどの大学で求められる標準的なスコア
大学院(修士・博士)6.5 – 7.090 – 108専門性が高まるため、より高い英語力が要求される
トップスクール (Oxbridge等)7.5+110+オックスフォード、ケンブリッジなど

主要国の移住ビザで求められるスコア

移住ビザの申請では、IELTS(主にジェネラル・トレーニング)のスコアが広く用いられます。国やビザのカテゴリーによって要件は大きく異なるため、必ず申請時に各国の移民局公式サイトで最新情報を確認することが重要です

オーストラリア(技術独立ビザなど):Competent English(最低限)では各セクションでIELTS 6.0以上が必須。ポイントを稼ぐためには、Proficient English(IELTS 7.0以上)やSuperior English(IELTS 8.0以上)を目指す必要があります。

カナダ(エクスプレス・エントリー):カナダ独自の言語基準CLB(Canadian Language Benchmark)に換算されます。CLB 7を目指すのが一般的で、これはIELTS 6.0に相当します。より高いポイントを得るにはCLB 9(IELTS 7.0-8.0)以上が有利です。

イギリス(Skilled Worker visaなど):CEFRレベルB1が求められ、これはIELTS 4.0以上に相当します。ただし、職種や状況により要件は異なります。

ニュージーランド(技能移民部門など):一般的にIELTS Overall 6.5以上が求められます。

TOEFL・IELTSスコア換算表|CEFR・英検®・TOEIC®との比較

自分の英語力がどのレベルにあるのか客観的に把握するために、各種英語試験とのスコア換算表は非常に役立ちます。ここでは、ヨーロッパ言語共通参照枠であるCEFRを基準に、各試験のスコアを比較します。

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CEFRレベル説明IELTS (Overall)TOEFL iBT英検®TOEIC® L&R
C2熟練した言語使用者8.5 – 9.0115 – 120
C1自立した言語使用者(上級)7.0 – 8.095 – 1141級945 – 990
B2自立した言語使用者(中級)5.5 – 6.572 – 94準1級785 – 940
B1基礎段階の言語使用者(準中級)4.0 – 5.042 – 712級550 – 780
A2基礎段階の言語使用者(初級)3.0 – 3.5準2級225 – 545

この表から、例えば「海外の大学で授業についていくのに最低限必要」と言われるB2レベルは、IELTSなら5.5〜6.5、TOEFLなら72〜94点に相当することがわかります。

あなたに最適な試験はどっち?診断と受験ガイド

  • 自己診断チェックリスト: あなたの特性に合う試験を判定
  • 受験の流れ完全ガイド: 申し込みからスコア取得まで
  • よくある質問と回答: 迷いやすいポイントを解決
  • 最終チェックリスト: 後悔しない試験選びの確認項目

あなたはどっち?TOEFLが有利な人、IELTSが有利な人の特徴

これまでの情報を基に、あなたがどちらのタイプか自己診断してみましょう。当てはまる項目が多い方の試験が、あなたにとって「戦いやすい」試験と言えるでしょう

【TOEFLが有利な人】

  • 目的地: アメリカの大学、特にトップスクールが第一志望だ
  • PCスキル: PC操作に慣れており、ブラインドタッチができる
  • スピーキング: 人と対面で話すより、PCに向かって話す方が緊張しない
  • 思考スタイル: 瞬時に情報を整理し、論理的に話すのが得意だ
  • 学習スタイル: 狭く深いアカデミックな内容を掘り下げるのが好きだ
  • リスニング: 長時間の講義を聞き、要点をメモする集中力と記憶力に自信がある
  • 英語の好み: アメリカ英語に慣れ親しんでいる

【IELTSが有利な人】

  • 目的地: イギリス、オーストラリア、カナダ、NZへの留学・移住が目的だ
  • 筆記スタイル: タイピングより手書きの方が思考を整理しやすい
  • スピーキング: 試験官の反応を見ながら、自然な会話として話す方が得意だ
  • 思考スタイル: 幅広いトピックに関心があり、柔軟なコミュニケーションが得意だ
  • 学習スタイル: 多様な問題形式に対応する戦略を立てるのが好きだ
  • リスニング: 設問を先読みし、ポイントを予測しながら聞くのが得意だ
  • 英語の好み: 様々な国の英語アクセントに対応できる、またはイギリス英語が好きだ

受験申し込みからスコア確認までの流れを徹底ガイド

どちらの試験を受けるか決めたら、次はいよいよ申し込みです。ここでは大まかな流れを解説します。

1. 公式サイトでアカウント作成

TOEFLはETSの公式ウェブサイトで、IELTSは日本英語検定協会またはIDPのウェブサイトでアカウントを作成します。名前や生年月日などの個人情報をパスポート通りに正確に入力する必要があります

2. 試験日と会場の選択・予約

アカウントにログインし、希望する試験日と会場を選択します。TOEFLは空席があれば試験日の2日前まで申し込み可能ですが、直前は追加料金がかかります。IELTSはペーパー版かコンピュータ版かを選び、会場と日程を決めます。

3. 受験料の支払い

クレジットカードでの支払いが一般的です。

4. 受験

当日はパスポートなどの身分証明書が必須です。忘れずに持参しましょう。

5. スコアの確認

TOEFLは試験日から4〜8日後にオンラインでスコアを確認できます。IELTSはペーパー版は試験日から13日後、コンピュータ版は3〜5日後にオンラインで確認できます。

6. スコアの送付

出願先の大学などには、主催団体から直接スコアを送付してもらう必要があります。申し込み時または受験後に手続きを行いましょう。

TOEFLとIELTSに関するよくある質問7選

結局、どっちの試験の方が難しいですか?

全体的な難易度に大きな差はありません。CEFRレベルを見ても、同等のスコアは同等の英語力とされています。ただし、試験形式が大きく異なるため、「どちらが難しく感じるか」は個人によります。本記事で解説した「有利な人の特徴」を参考に、ご自身の得意な形式を選ぶことが重要です。

スコアの有効期限はいつまでですか?

TOEFL、IELTSともに、受験日から2年間です。出願や申請のタイミングで有効期限が切れていないか、注意が必要です。

留学先がまだ決まっていません。どちらを先に受けるべきですか?

汎用性の高さから、IELTSを先に検討することをお勧めします。IELTSはアメリカを含むほぼ全世界の教育機関で認められており、かつ移住申請にも使えるジェネラル・モジュールがあるため、将来の選択肢を広く保つことができます。

TOEFLとIELTS、両方受けるのは意味がありますか?

はい、意味はあります。一方の試験でスコアが伸び悩んだ際に、もう一方の試験を受けてみたら、形式との相性が良く目標スコアを達成できた、というケースは少なくありません。ただし、受験料も高額なため、まずはどちらかに絞って対策し、必要に応じて切り替えるのが現実的でしょう。

日本人はどちらの方がスコアを取りやすい傾向にありますか?

一概には言えませんが、一般的に日本の英語教育はリーディングと文法が中心のため、スピーキングで苦戦する人が多いです。その点で、対話形式で柔軟に対応できるIELTSのスピーキングの方が、沈黙が許されないTOEFLよりも精神的に楽だと感じる人が多いようです。

試験対策の教材はどちらが豊富ですか?

どちらの試験も世界中で多くの人が受験するため、公式問題集をはじめ、市販の参考書やオンラインコースなど、対策教材は非常に豊富にあります。入手しやすさに大きな差はないと考えてよいでしょう。

スコアはどのくらいで届きますか?大学への送付期間は?

オンラインでのスコア確認は、TOEFLが4〜8日、IELTSが3〜13日です。大学への公式スコア送付には、手続き後さらに1〜2週間かかる場合があります。出願の締め切りに間に合うよう、余裕を持った受験計画を立てることが非常に重要です。

まとめ:後悔しない英語試験選びのための最終チェックリスト

長い旅路、お疲れ様でした。TOEFLとIELTSの違いについて、深いレベルでご理解いただけたことと思います。最後に、あなたが最適な試験を選ぶための最終チェックリストです

  • 目的地の要件を確認したか? 第一志望の大学・機関の公式サイトで、要求される試験とスコアを自分の目で確認しましたか?
  • 目的(進学/移住)は明確か? 移住が少しでも視野にあるなら、IELTS(ジェネラル)が必須です。
  • 自分の得意な試験形式を理解したか? PCでの録音か、対面での会話か。タイピングか、手書きか。自分のパフォーマンスが最大化されるのはどちらの形式ですか?
  • 試験の特性と自分のスキルは合っているか? アカデミックな深掘りが得意(TOEFL)か、実践的な情報処理が得意(IELTS)か。自分の英語力の特性を分析しましたか?
  • 受験計画に無理はないか? 申し込みからスコア送付まで、出願・申請の締め切りに間に合うスケジュールを立てていますか?

この二つの試験は、単に英語力を測るだけのものではありません。それは、あなたの夢を現実にするための「パスポート」です。どちらのパスポートを選ぶか。その答えは、すでにあなたの中にあります。

この記事が、あなたの輝かしい未来への扉を開く、確かな一歩となることを心から願っています。

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この記事を書いた人

派遣会社社員として20年の経験を持ち、数多くの転職・キャリア支援を担当。派遣エージェントとして全国の拠点を回り、地域ごとの特色や企業のニーズを熟知。求職者一人ひとりに寄り添い、最適なキャリアの選択をサポートする転職スペシャリスト。

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