転職にTOEICはもう古い?本当に必要な英語力と市場価値を高める4つの実践スキル

転職に本当に必要な英語力とは?TOEICスコアより大切なこと

キャリアアップを目指して転職を考える際、多くのビジネスパーソンが「英語力」という壁に直面します。高いTOEICスコアを目指して学習に励む一方、そのスコアが実際のビジネスシーンでどれほど通用するのか、不安を感じている方も少なくないでしょう。

この記事では、転職市場の最前線の情報と数多くの転職成功事例を基に、「転職で本当に求められる英語力」とは何かを徹底的に解き明かします。単なるTOEICスコアの話に終始せず、企業が応募者の何を見ているのか、そして、あなたの市場価値を真に高める実践的な英語スキルとは何かを、具体的かつ戦略的に解説していきます。

簡単まる分かりガイド

インフォグラフィック:転職に本当に必要な英語力

CAREER & ENGLISH SKILLS

転職で本当に必要な
「英語力」の正体

TOEICスコアの先にある、あなたの市場価値を高める実践的スキルとは?

結論

企業が評価するのは、スコアではなく
「ビジネスを動かす実践的コミュニケーション能力」

海外取引先との交渉、グローバルチームでの協業、最新情報の収集など、英語を使って具体的なビジネス課題を解決し、成果を出せる力が求められています。

TOEICスコアの現実

企業はスコアをどう見ているのか?

49.1%

約半数の企業が採用時にTOEICスコアを参考にしている

(IIBC「英語活用実態調査2023」より)

1

スクリーニング(足切り):多数の応募者から一定の英語力を持つ候補者を効率的に絞り込むための指標。

2

ポテンシャルの判断材料:高いスコアは、学習継続力や基礎能力の証明としてポジティブに評価される。

重要:選考が進むと、スコアの数字よりも「その英語力で何ができるか」という具体的な実績やスキルが問われる。

評価される4つの実践的英語スキル

TOEICでは測れないビジネス遂行能力

戦略的スピーキング

交渉・調整・議論の場で、論理的に意見を伝え、目的を達成する対話力。

プロフェッショナル・ライティング

メール等で簡潔かつ明確に意図を伝え、誤解なくビジネスを進める文章力。

アクティブ・リスニング

多様なアクセントを理解し、言葉の裏にある文脈やニュアンスを汲み取る聴解力。

ビジネス・リーディング

膨大な英文情報から要点を素早く把握し、専門文書を正確に読み解く読解力。

職種・業界別 英語レベルの目安

あなたのキャリアに必要なスコアは?

コンサルティングファーム

高度な論理的思考力と分析能力が必須

900+

TOEIC目安

外資系企業(全般)

本国との円滑なコミュニケーションが求められる

800+

TOEIC目安

日系グローバル企業(海外営業など)

交渉・プレゼン能力、異文化理解力が重要

730+

TOEIC目安

ITエンジニア(海外連携あり)

技術文書の読解とチャットでの質疑応答が中心

600+

TOEIC目安

英語力を最大限にアピールする方法

職務経歴書と面接での戦略

職務経歴書 (英文レジュメ)

「英語を使って何を成し遂げたか」を語る

資格欄のスコアだけでなく、職務経歴の中で具体的なエピソードを記述する。

OK例:

Successfully negotiated with US-based suppliers in English, resulting in a 10% cost reduction.

英語面接

PREP法で結論から話す

Point (結論) → Reason (理由) → Example (具体例) → Point (結論) の構成で、簡潔かつ論理的に回答する。

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転職と英語力に関する よくある質問(FAQ)
Q1. 英語が全く話せませんが、外資系企業に転職できますか?

職種によります。例えば、バックオフィス部門や一部のエンジニア職など、英語の使用頻度が低いポジションであれば、入社時点での高い英語力は問われないケースもあります。ただし、昇進やキャリアの幅を広げるためには、入社後の英語学習は必須となるでしょう。

Q2. TOEICスコアがありませんが、応募しても良いでしょうか?

応募要件にTOEICスコアが明記されていない限り、応募は可能です。その場合、職務経歴書で英語を使った具体的な業務経験をアピールすることがより重要になります。ただし、スコアの提出が任意であっても、多くの応募者が提出してくる中で、スコアがないことが不利に働く可能性は否定できません。

Q3. 留学経験がないと不利になりますか?

全く不利になりません。企業が見ているのは過去の経験ではなく、現在の英語力と、それを使ってビジネスで成果を出せるかです。日本国内での学習で高い実践力を身につけている人材は数多くいます。むしろ、留学経験がなくても高い英語力があれば、その学習意欲や継続力を高く評価されるでしょう。

Q4. 英語面接では、発音はどれくらい重要ですか?

ネイティブのような完璧な発音は全く必要ありません。重要なのは、相手に意図が伝わる「明瞭さ(Clarity)」です。個々の音の正確さよりも、文章全体の抑揚やリズム、そして自信を持って話す姿勢を意識しましょう。

Q5. 英語力をアピールしたい場合、TOEIC以外に有利な資格はありますか?

スピーキング力を客観的に証明したい場合は「VERSANT」、ビジネスシーンでのライティング能力を示したい場合は「日商ビジネス英語検定」、海外の大学院進学なども視野に入れるなら「TOEFL iBT」や「IELTS」などが有効です。自身のキャリアプランに合わせて選択すると良いでしょう。

Q6. 入社に必要な英語レベルに達していません。それでも応募すべきでしょうか?

応募要件にわずかに満たない程度であれば、挑戦する価値は十分にあります。英語力以外の専門スキルや経験が企業の求めるものと非常にマッチしていれば、ポテンシャルを評価されて選考が進む可能性があります。その際は、現在英語力を向上させるために具体的に何をしているかを伝え、意欲を示すことが重要です。

Q7. 英語学習のモチベーションが続きません。どうすれば良いですか?

「英語を学ぶ」ことを目的にするのではなく、「英語を使って何を実現したいか」という具体的な目標(例:1年後に海外カンファレンスで発表する、憧れの企業に転職する)を設定することが最も効果的です。また、学習仲間を見つけたり、短期的な目標を立てたりすることも、モチベーション維持に繋がります。

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この記事を書いた人

派遣会社社員として20年の経験を持ち、数多くの転職・キャリア支援を担当。派遣エージェントとして全国の拠点を回り、地域ごとの特色や企業のニーズを熟知。求職者一人ひとりに寄り添い、最適なキャリアの選択をサポートする転職スペシャリスト。

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